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| 大変、大変よ。子どもが川を流れてる! |
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気のせいだよ。イズミちゃん? |

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だって、ほら、タライに乗ってるわ! |

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タライ…って、おい、マジかよ。 |

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助けなくても、大丈夫?警察に電話しなきゃ。あれ?消防署が先? |

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落ち着けよ。イズミちゃん。あれは遊んでいるだけ。あっちでも、みんな、泳いでいるだろ。 |
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あっ、ホントだぁ。 |

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| それにしても、いい川ね。みんな、楽しそうに遊んでるわ。あっ、あっちでは、女の子が流れてる。 |
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流れるのはいいけどさ、あの子たち、どこまで流れて行っちゃうんだ? |

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そんなの知らないわよ。 |

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海までだよ。海まで。 |
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すごーい。海までなんだぁ。 |

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| そんなわけないでしょ。 |
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流されて、流されて、流されて・・・。おっ、枝につかまって岸に上がったぞ。土手を歩いて、歩いて、歩いて、上流に向かい、あっ、また流れて遊ぶんだ。 |

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いいわね。こんなの。 |

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よし!イズミちゃん、プールへ行こう。今度、学校のプールで二人で流れよう。恋の流れに身をまかせるのだぁ。 |

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…学校のプールは流れない…、恋におぼれるマサシくん…くくくっ。 |

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| ところで、ジンくん。あの子たちが、着ているの何? |
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ライフジャケット…。あれ着てると水に沈まない…。 |

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ほんと?じゃ、私も、あれを着ていれば、浮かぶわけね。 |

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…着てなくても浮かぶ。 |

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えっ、どうしてよ? |

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そういう体にできている。 |

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ムッ、どういう体だってぇ? |
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ばか、ジン。それ以上いうな! |
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脂肪分は水に浮く…、当然、脂肪が多ければ多いほど水に浮きやすい… |

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ジンくん! |
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コトコ!かんべんしてやってくれ! |
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ゆるさ〜ん! |
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(ドッボーン。橋の上から落とされたのは、マサシとリョウ。) |
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| ひどい、コトコさん。何で二人を落としたのーっ。 |
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見て、二人とも。脳みその軽いやつも沈まない。 |
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(川に浮かぶ2人を見下ろし)……なるほどぉ。 |
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