ドクターヘリは、患者を早く運ぶだけのもの……なーんて、思っていませんか?
たしかに救急車で患者を運ぶよりも、ヘリで一直線に飛んだほうがものすごく早く病院に運べます。でも、それは本当のドクターヘリの目的ではありません。ドクターヘリの一番の目的は、ドクターを患者のもとにつれていくこと。病院のなかで患者がくるのを待っているだけでなく、どんどん外に出て助けにいくんですね。スーパーマンみたい(笑)。
一秒でも早く、ドクターが治療を始めること。これが本当に大事なんです。たとえば足を大ケガして出血多量になったとき。時間がたてばもちろん死んでしまうけれど、助かったとしても足の細胞が死んで、うまく歩けなくなったり、ひどいときは切断しなくちゃならなくなったり。だからとにかく早くドクターが患者のところに行き、血液の代わりの点滴を入れてあげる必要があるんです。
命を助けるだけでなく、そのあとの生活がちゃんとできるように。患者本人はもちろん、家族の人も笑顔で過ごせるように願いをこめて、ドクターはヘリに乗って患者のもとに向かうんですよ。