ドクターヘリは信号も曲がった道も関係なし。目的地に向かって一直線なので、ほとんどゆれません。もうびっくりするくらいです。ただし、風がふいたときだけは、ちがいます。
地面に足をつけていれば、風がふいても、ふんばることができますが、ヘリはそうはいきません。風にあわせて機長が少しでもゆれないように操作しますが、どうしてもゆれてしまうんですね。ドクターヘリで患者さんを運ぶときは、短ければ3分、長くても20分くらいなので、ほとんど酔うことはありません。でも、ときどき「クルマ酔い」ならぬ、「ヘリ酔い」する人もいるんです。
そんなときのために、ヘリには小さなバケツが用意されています。「ゲロバケツ」。いえいえ、ちゃんと「ガーグルベースン」という立派な名前がついています。ほら、よく見ると、患者さんが横になったままでも上手に吐けるように、顔に合せてカーブしたカタチになっているでしょう?
もしも気持ちが悪くなっちゃっても、やさしいフライトナースが、さっとガーグルベースンを用意してくれるから、心強いですね。