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2009年7月15日更新
走りまわったら気持ちよさそうな野原。 でも、この野原の中に入ることはできません。 なぜなら、ここには、 「地雷」が埋まっているからです。
みなさんは、「地雷」って知っていますか?
地面の下に埋め、その上を人が歩くと
爆発するしかけの兵器です。
戦争が終わってからも、地面の下に残されたままの
地雷によって、今日も、世界中のあちこちで
だれかがけがをしたり、命を落としたりしています。
その地雷を、鋭い嗅覚で探してくれる犬がいるのです。
それが、地雷探知犬です。
訓練センターで生まれた、
地雷探知犬の候補生たち。
ベルジアン・シェパード(マリノア)の
子犬たちです。
子犬たちは、たくさんの人に かわいがられて育ちます。
そして、さまざまな訓練をうけて、
やがてりっぱな地雷探知犬へと
成長していくのです。

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『地雷のない世界へ はたらく地雷探知犬』
大塚敦子/写真・文
定価:1,680円(税込) ISBN 978-4-06-215603-5
2009年7月15日頃発売
世界じゅうに埋まっている兵器、地雷。
人間が戦争中にばらまき、今なお毎年数千人もの被害者を出している地雷を、鋭い嗅覚で探してくれる犬がいます。

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読者の皆さんに、大塚先生からメッセージが届きました
青い鳥文庫サイトをごらんのみなさん、こんにちは。
みなさんもごぞんじのように、私たちの社会では、人間のために働いてくれる犬たちが、たくさん活躍しています。盲導犬、介助犬、聴導犬、災害救助犬、麻薬探知犬などなど。 でも、「地雷探知犬」のことはあまり知られていないのではないでしょうか。
名前だけは聞いたことがあっても、犬がどうやって地雷を探すのか、数年前までは、私もよく知りませんでした。初めて実際に地雷探知犬が仕事をするところを見たのは2005年。こんな危険でむずかしい仕事ができるようになるには、どんな風に育ち、どんな訓練を受けるのだろう。取材で訪れたボスニアの地雷原で働く犬たちの姿を見て、私はもっと地雷探知犬のことを知りたくなりました。そこで、2007年、ボスニアで生まれた子犬たちが地雷探知犬としての訓練を受け、その後カンボジアで活躍するようになるまでを追うことにしたのです。
戦争が終わっても、地雷はずっと人々の生活を脅かし続けます。それは、地雷の危険がある場所では、誰も安心して普通に暮らすことはできないからです。カンボジアでは、地雷が人々の生活圏のすぐそばにあり、人々は生きるために、地雷の埋まっている場所を通らざるをえません。大多数の人が農業で暮らしを立てているカンボジアで、自分の田んぼを耕す農夫が、水くみに行った女性が、林に薪を取りに行った子どもが、被害にあっているのです。もし地雷を踏んでしまったら、命を落とすか、手足を失うなどの大けがをするのですから、ほんとうに恐ろしいことです。
地雷のことを聞いたことはあっても、平和な国に暮らす私たちにはなかなかピンとこないものです。でも、犬たちが人間のために地雷を探してくれること、立派な地雷探知犬になるために、ほんの小さな子犬のころから訓練を受けることを知って、みなさんがこの問題に関心を持ってくれることを願っています。
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