第4回ファウスト賞応募原稿コメント


ファウスト賞にご応募いただき、本当にありがとうございました。
次回の募集もよろしくお願い申し上げます。
講談社 『ファウスト』編集長 太田克史


No. タイトル コメント
001 架空の天使は死を紡ぐ 会話の密度が薄い。お話がいつまで経っても見えてこない。
002 モノローグ/エピローグ 印字も文章も負けず劣らず読みづらい……。
003 スミレコ すべての床をクロークとし、厚底靴をふみならせ うーん。『ファウスト』よりも『文藝』のほうがあなたの路線的には合っているのではと思います。
004 イマジンの粒 書き割りの「宇宙戦争」にゲンナリ。
005 死にたいだけじゃダメかしら?? あなたのこの小説の立ち位置は既に20年前に新井素子が通過しているッ!!
006 夢神 「小噺」の域を出ていない。せめて「お話」の域には!
007 マリオネットのダンシングマッドネス 〜THE DOLL〜 「本格」の美意識が足りない。かといってミステリとしての目新しさもない。
008 坂の向こう殺人事件(嘘) 小説になってない。
009 鬼たちのフィールド 「仏の太田」と各方面から大音声にて呼ばれて久しいこの僕もこれではやはり怒らざるをえません……甘えるな!!
010 アルマ 何度でも言いますが、「異世界もの」だからこそ、猛勉強してから書くこと。現実を書く以上にデリケートな部分が確実にあると思います。
011 上弦の靴 女の子を書くのがすっごいマズい。ここまでくると叙述トリック以前の問題なのでは。
012 メデューサの瞳。 のっけからつまらない。冒頭の3ページをいかに読ませるかがプロへの階段の一段目です。
013 超感情サイボーグ☆ネガポージー 3分以上読めない。
014 手紙 体力のない文章がそれでも改行なしにだらだらとつづきいかんともしがたく読みづらい。
015 ロストチャイルド うーん。現状ではがんばってまとめるだけまとめてみましたという感じ。ところどころ文体に新しいものを感じるので、以後に期待します。
016 葬月里緒と惹かれ者の抗他 ダメ。「首狩族」への考察が浅すぎる! 民俗学の本、一冊でも読んだ?
017 さよなら海岸 まだ若いのにこの過去のふりかえりっぷりはスゴイ。なんとなく芥川っぽいのは好みですが。
018 両手鎌を持った三頭身の天使 なにが起こっているのか中盤を過ぎてもさっぱり分からない。
019 ソーサル。ギャンビット 定型通りの伝奇もの、と定型通りのコメント。
020 仮想教室の羊たち 話の展開は読めて、意外性はほとんどない。SF設定にも新味はない……のだけれど、おもしろかったですよ。
021 ぐるっとチルドレン シークエンスのつながりが読めない。台詞まわしはところどころいいものがあるのになあ。
022 アイの新世界 「失われたものを探し出す」ハードボイルドの王道的、あるいは定型的作品。後半の失速が残念。
023 甘さが少し足りません 猫殺しのシーンには痺れたのになあ……。
024 スカイカラーガール “健一”に笑った……(笑)。
025 渇きの吟遊詩人 “おはなし”と“小説”は違います!
026 みつ子の部屋 冒頭3ページはいいのに! そのあとがぐだぐだに……。
027 ココロ 文体が古いラノベ。いわゆるアニメの学園ものっぽいなあ。
028 僕の中の彼女とそれが全て 冒頭はちょっと読むに耐えない。いや、納得いかないならもう一回読み返してみて! また、後半では一体何を書きたかったのかさっぱり意味不明。
029 なか どこにでもある退屈な日常を、それでも面白く書くのが才能。そこがクリアできていない。
030 時間に満たない二日間 テンポ弱い。このネタで小説を書くのなら冒頭は長すぎでしょう。
031 リングを駆けろ!! プロレスもの。これじゃあシナリオが弱い! 「前田、もっと冷静になれ!」
032 しーふだいありー いつも大変お世話になっております。が、小説の書き手としては残念ながら……。
033 フランクチョコ街に気を付けて うーん。お話が頭に入ってこない。会話が不味いんだと思います。
034 しいの狐 コンピュータートリックもの。専門的なぶん、「ああ、なるほど!」感が感じられず。
035 探偵記憶喰らい、自殺流行 マッシュルーム系。それにしても印字が悪いなあ! がんばって読んだけどさあ! 小説は「他の賞なら即デビューも可。ただしパッチワークの腕を買う」といった感じ。面白いんだけど……。
036 マイ・ネーム・イズ・ラヴ 世界観がまったく伝わってこない。
037 灰色白の世界 これはお芝居の台本にするあたりがいい落とし所なのでは?
038 アコースティック 決定的にテンポが悪い。説明的すぎる、文章と展開になるのは、作者の頭の中が整理されていないから。
039 なし 騒々しい文章。とくに会話のセンスをもっと磨かないと小説にならない。
040 なし 日常の些細な描写と超常能力との対比が突き詰められていない。まだ小説を書き慣れていない。
041 「まんが日本昔話」じゃないんだから・・・・・・
042 私の正常な感情 −アイ・ハブ・ア・ボックス 人面疽の設定はそこそこ面白いのにひきこまれない。
043 人魚の嘘、英雄の嘲笑 Bダブルマイナスくらいのパラメーターがずらりと並ぶ感じの小説。このままだと小さくまとまりそうな予感がします。裏切ってください。
044 白昼の恋泥棒 うーん。タイトル通り。文学風のメロドラマ。
045 閑話 設定の説明だけで枚数を消化してしまった感。当然、もりあがりには欠ける。
046 自殺少女はかく語りき 冒頭の一行から、文章力がのつたなさがいっぱいいっぱいに伝わってくる。
047 Tip これは21世紀版の『おれがあいつであいつがおれで』ですね。
048 NEXT→IDOL→PRODUCT 「余命半年のアイドル」、うっわー、それ何て60年代? いや、僕はまったく嫌いじゃないんだけどね。
049 遠くて近い、昨日と今日と、明日の天気。 女の子のしゃべり口調が寒い……。これはちょっとないんじゃない?
050 転換 ワープロソフトの説明書くらい読んでほしい……(泣)。
051 ミケランジェロがコタツで死体 猫殺し。パッとしないミステリだなあ。語り口は悪くないけど。
052 ある生物が方舟に乗れる確率とある精子が卵子にたどり着く確率は同じ 本誌にて講評済み。
053 傷と子猫と黄色 うーん。あまりにもまっとうな青春もの。
054 ヒディアス・ピーキー 心意気は買うけれど・・・・・・
055 I need it. 古いタイプの小説を単語だけ今っぽくした感じがいなめない。
056 牢屋の中のマスターベーションランチボックス あんまりなラストに……うーん……。
057 少年少女冒険 言葉の羅列にすぎず、それが文章になっていない。
058 八月の終わり、妄想の傘に入るということ 本人がいちばん自覚があると思うけれど、頭で書いている感じは抜けきれず。しかし、小説としての一定ラインはきちんと突破しているのもまた事実で、嫌みのひとつも言いたくなる。
059 ふたえロール ポエム禁止!
060 Don't Be カタルシスない。そもそもいったいいつの時代の小説なのやら・・・・・・。
061 大人子供ハードボイルド カタルシスない。ひきこもりホームレスという設定はいいのに残念です。
062 図書室の魚 これはまさにキャッチコピーの通り、「毒にも薬にもならない」ですな。
063 きっと貴方は、夜空を嫌う SF小説としてはそこそこ良くできているけれど、旧態依然。
064 紅淨の憂鬱 剣術もの。でもたぶん、剣を持ったことのない人が勉強の足りないままに書いている。
065 騒々式葬式 本誌にて講評済み。
066 宝力ペンタ ー脱魂シンドロームー このプリントアウトは読めません。応募要項を読む前に、ワープロソフトの取説を読んで!
067 わたしがそこにいてほしい うーん。頭で書いたであろうことがわかる、わりきれる不条理小説になってしまっていてつまらない。
068 名も無き脳髄 商売には向かない小説だと思います。
069 太陽が沈まない場所 自意識だけが先行する日記タイプの小説。こういうのは今はBlogにいくらもあるしなあ。(自意識だけが先行する小説タイプの日記)
070 ヴゴドラク このプリントアウトは読めません。応募要項を読む前に、ワープロソフトの取説を読んで!
071 Holy ground 古いタイプのリアリズム小説。アイルランドのことを良く調べて書いてはあるところに好感はあるけれど。
072 アタタカイ街 小説らしい小説ではないけれど、語り口は面白いと思います。しかし、書かれている内容は平凡。
073 世界が見せる夢 冒頭から日本語が変。あと、妙なフォントで印字しないこと。変わったことをやるならやるで、覚悟が必要。
074 ハーレフィアの落涙 ミステリの王道とは何かを全く考えていない
075 これで終わり 本誌にて講評済み。
076 大切なあなたをみつけて 理系的な世界観はちょっと興味をそそられるけど、肝心の小説自体が面白くない。
077 僕は、死んだ。 メリハリのないストーリー展開。「・・・・・・」を考えなしに多用しすぎているのもその一因。
078 ポッピング・ダイブ お手数をかけますが、faust@kodansha.co.jpまでメールを戴けますでしょうか。
079 キミとボクのセカイ系 お手数をかけますが、faust@kodansha.co.jpまでメールを戴けますでしょうか。
080 獰猛な獣のように信条皆無 お手数をかけますが、faust@kodansha.co.jpまでメールを戴けますでしょうか。
081 パンドラ的な、パンドラ キャラクターに魅力がない。とくに校長の説教の内容はありきたりすぎる。
082 始末屋家業奮闘中 ちょっと古めのラノベ。コンセプトは面白い。台詞まわしには光るものがあると思います。
083 くりぬきランチ 本誌にて講評済み。
084 悠久に咲く花の下で 感覚がちょっと古いなあ。中盤ももたもたしっぱなし。
085 みず、まく、ひつじ アイディア、会話のテンポは悪くない。あと3伸びくらいほしいかな。
086 私は小説家になれない あー、バカバカしい!(笑)
087 一ページ前の白 「鬼」の面白さがいまひとつ伝わってこない。
088 SNのギミック とってつけたようなハードボイルド文体。ちょっと借り物がすぎるのでは?
089 ひつじの家族 読んでてよかったとは思わない!
090 黄昏の魔女 「想像力」とは“ないもの”をイメージすること。だとすると、これは「想像力」ゼロのファンタジー。ある意味詩的なものではある。
091 愛の国の人魚姫 まだ“お話”レベル。もっと小説を読むこと。
092 祈り人〜the end of discord〜 ビジュアルロック系小説。うーん、これはちょっと……。
093 WWW あらすじを読んだときにいいなあと思った世界観の魅力、いまひとつ伝わらず……うーん。
094 吸血モノクローム 微妙に面白いのだけれど、のこりの大部分は「うーん」。
095 アリス 穴掘りそのものに焦点をあてたほうがよかったのでは? ラストの種あかしの部分は蛇足。“新しい”感じが伝わってこないのが気にかかるが……。
096 嗜好の異なる五人の男たちのお茶会 歴史系のお話を書きつづけていきたいなら、最低でも院生レベルの知識が必要だと思います。
097 闘病忍法帳 うんざり。
098 死して屍拾う者なし 本誌にて講評済み。
099 タイトル不明 退屈だなあ……。「これは序文にすぎない」ならぬ「これは紙の無駄にすぎない」
100 雨の街 ブツンと途中で切れているけど、不思議な緊張感に満ちた小説だと思います。続きが読みたい。
101 ママン宅配便〜自殺姫〜 狂繰的な事件についてゆけず……「これが若さか……!」
102 死すら二人を分かてない 構成がなっていない。リーダビリティはあるんだけど、肝心のふたつのしかけが連動してない。
103 寂寥の地平 一枚目はよかったのに……
104 穴の底から手を伸ばすモノ 途中からどんどん話の焦点が意味なくズレていく。構成力不足!
105 七つの大罪 〜人間と悪魔そして天使の戯曲〜 いかにも80年代風のライトノベルで、こういうものだったら既に傑作は数多あるのです。
106 見届け人 「物語」「加速」小説の根本がパクリじゃねえ……。
107 誰もが誰もを知り得ない お姉さんのキャラクターがいいですね。しかし、ストーリーは散漫。なにを書きたいのか良く分からない……お姉さんが書きたかった?
108 六人目は妄執の人 がんばってはいるけれど、ミステリー小説的センスの高さは感じられない。借り物を無自覚にしている印象。
109 安穏とロンドンで身代わり山羊の夢を見るか? 思わず心配になってしまうようなヒドい文章。
110 僕があなたを殺します リーダビリティは高いけれど、結局あなたはこの小説で何を伝えたかったのか・・・・・・
111 僕を食べたきみに手を伸ばした僕 妙なテンションがある。地に足がついてない浦賀系?
112 罪と、雨 登場人物にあまりに感情移入しづらい。
113 パズルド トゥ パズル 10行で読むのがイヤになる。
114 心の内外 下手くそな村上春樹といった感じ。いや、春樹さんより上手かったらたいへんなことなんだけど。
115 心的傷創、スティグマ 名詞センスがもうひとつ。文章は「てにをは」レベルで間違いが多すぎる。まっとうなラノベなんだけどね。
116 浴室 枚数もレベルも規定に達していない。ちなみに後者のほうが色々と達していない。
117 曼珠沙華 頭だけで書いた感じ。著者自身もカタルシスを感じていないのでは?
118 ひぐらしの唄 設定じたいはいまいちだなんだけれど、途中まではしっかり読ませる。力を途中で抜かないこと!
119 れいとぱるさぁ このセンスは微妙に80年代ソノラマっぽい。嫌いじゃないんだけど、今世に問うのは……?
120 化生の化粧 あらすじがとにかく上手くない。中身はまあまあ読めるのに損している。人物の書き分けにもうすこし気を配って!
121 三日月斧と少女とぬくもり 文脈と文脈のまとまりがない。最初から最後までギクシャクしている。
122 番外編・イラスト イラストは禁止! ていうか、この際、『ファウスト』でイラスト賞にも取り組んでみたほうがいいのかなあ……。