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興亡の世界史

スキタイトキョウドユウボクノブンメイ
スキタイと匈奴 遊牧の文明
興亡の世界史(2)
著者: 林俊雄

発行年月日:2007/06/15
サイズ:四六変型
ページ数:380
ISBN:978-4-06-280702-9

定価(税込):2,415円

 



特集ページ

http://shop.kodansha.jp/bc/books/koubou/


内容紹介
ユーラシアの東西に現れた脅威
石と黄金に刻まれた草原を駆ける「蛮族」の歴史

前7世紀前半、カフカス・黒海北方に現れたスキタイ。前3世紀末、モンゴル高原に興った匈奴。彼らはユーラシアの草原に国家を築き、独自の文明を創り出した。ヘロドトスや司馬遷が描いた騎馬遊牧民の真の姿は近年の発掘調査で明らかになってきた。

■ ユーラシア大陸の東西に1000年のスケールで展開する騎馬遊牧民の歴史
人口・経済力の点では圧倒的に劣勢なはずの遊牧国家は、隣接する定住農耕社会にとって常に脅威でした。ペルシア帝国の絶頂期をもってしても征服することのできなかった部族集団スキタイ。漢の皇帝たちと対等に闘う軍事力と、李陵や張騫など有能な人材を受け入れる寛容さを持ちあわせていた匈奴。モンゴル高原から黒海北方まで草原を疾駆した騎馬遊牧民にとっては「ヨーロッパ」も「アジア」もありませんでした。定住農耕地帯の文化・社会・道徳とはまったく正反対の騎馬遊牧民はいつ頃誕生し、強大な権力を持つようになったかを明らかにしていきます。

■稀代のストーリーテラー、ヘロドトスと司馬遷が描いた騎馬遊牧民の実力とは?
スキタイや匈奴は文字を持たず、自らの歴史を記録することはありませんでした。しかし、幸いにも東西の「歴史の父」と称される名文家ヘロドトスと司馬遷によって、彼らの暮らしぶりや習俗が書き留められています。興味深いことに両者の語るスキタイと匈奴の風俗習慣は驚くほどよく似ていることがわかります。本書では、史書に記された事柄を発掘資料とあわせて騎馬遊牧民の真の姿を浮かび上がらせていきます。

■ソ連崩壊後に続々と明らかになる考古学の最新成果
「都市」のない遊牧社会は、「文明」とは無縁の存在、むしろ対極にある「野蛮」の地と思われがちですが、それは定住農耕社会からの一方的な決めつけにすぎません。発掘された草原の覇者たちの装飾品には、豪奢な黄金の工芸品や色鮮やかなフェルト製品などがあり、ギリシアや西アジアの影響を受けながらも、独特な動物文様や空想上の合成獣グリフィンなど独自の美術様式を生み出していたことがわかります。毎年のように新たな発見・発掘が続き次々と蓄積されている考古学資料。フィールド調査を積み重ねてきた著者ならではの視点で、「もうひとつの文明」の実像に迫ります。



目次
第1章 騎馬遊牧民の誕生
第2章 スキタイの起源
第3章 動物文様と黄金の美術
第4章 草原の古墳時代
第5章 モンゴル高原の新興勢力
第6章 司馬遷の描く匈奴像
第7章 匈奴の衰退と分裂
第8章 考古学からみた匈奴時代
第9章 フン族は匈奴の後裔か?


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